どうも、ケーロックです。
アニメ「小林さんちのメイドラゴン」に登場するルコアさん
「ルコア」は愛称で、本名は「ケツァルコアトル」
普段はタンクトップにホットパンツ姿のナイスバディなお姉さんなんですが
なんと、その本来の姿は山脈数個を軽くまたぐ超巨大な蛇竜なんですね。
そもそも「ケツァルコアトル」ってなに?
という事で
実は現実の神話でも登場するモンスターみたいなんです。
いろいろと諸説がありますが
今回はその「ケツァルコアトル」と「ルコアさん」について気ままに解説していきたいと思います。
[YouTube版]
ケツァルコアトルとは
古代メソアメリカ文明で信仰されていた蛇神。
ケツァルが鳥の意、コアトルが蛇の意で2つをくっつけたのが名称の由来。
羽毛をもつ蛇。
ケツァル鳥の羽をもつ蛇という意味なんですね。
ケツァル鳥とは
グアテマラの国鳥。
古代アステカ文明の時代から神聖な鳥として崇められ、鮮やかな色彩をもつ美しい鳥として知られているようです。
実際にいる鳥なんですね。
ルコアさんも、髪の先にグラデーションが入っていて、ケツァル鳥みたいになかなか派手な感じです。
じつは平和の神様?
古くは水や農耕に関わる神。
つまりは豊穣神。
ルコアさんの胸が豊かなのはそういう事。
なのかは定かではありません。すみません。
作中で傍観勢なのも、豊穣の神という事でなんか納得しますよね。
そして、後に文明一般を人類に授けた文化神と考られるようになり、人類に火をもたらした神とされたみたいです。
神話では平和の神様とも言われ、人々に人身供犠をやめさせたりもしていたようですね。
ライバル神テスカトリポカ
人身供犠をやめさせていたケツァルコアトル。
その事が原因で、人身供犠を好んでいた
テスカトリポカというライバル神から恨みを買ってしまいます。
作中では"同僚"って言われてますね。
ちなみにテスカトリポカとは
多神教のアステカ王国において信仰されていた強大な神の一人。
ナワトル語で「煙を吐く鏡」を意味し、闇を支配するとされるみたいですね。
毎年この神をたたえる盛大な儀式がとりおこなわれ、生贄として少年の心臓が捧げられた、と伝えられている。
闇を支配する神。
何だかコワイ感じがしますね。
罠にかけられたケツァルコアトル
祝いの席で呪いの酒を飲まされ、正気を失ったケツァルコアトル。
テスカトリポカが用意した美しい娼婦たちに紛れて
なんと、妹と肉体関係を結んでしまいます。
その事が原因でケツァルコアトルはアステカの地から追放される事となります。
作中でトールにからかわれていたお酒での失敗談はこの事みたいですね。
普段はのほほんとしていますがなかなか壮絶な過去をお持ちのようです。
金星の神
追放された際、自分の宮殿を焼き払って財宝を埋めた後、自ら生贄となり。
その時に火葬された灰が何羽もの美しい鳥となって空へ舞い上がったとも。
虹の彼方に消えていったとも。
そして、金星に姿を変えて天に逃れたとも言われ、ケツァルコアトルは金星の神ともされるようになったと言われています。
作中でルコアさんが言っていた「金星人」というのはここからきているんですね。
5つの太陽の時代
創造神話の中で5つの太陽の時代として、ケツァルコアトルの様々な物語が語られています。
第1の太陽の時代
ケツァルコアトルは、太陽となったテスカトリポカを天から叩き落とし、ジャガーに人間を食い荒らさせて滅ぼしてしまいます。
第2の太陽の時代
次はケツァルコアトル自身が太陽となるが、テスカトリポカが風を起こして万物を吹き飛ばしたことによって滅ぼされてしまいます。
第3の太陽の時代
雨と雷の神が太陽となった時代に、ケツァルコアトルは火の雨を降らせて人間を焼き滅ぼして七面鳥へ変えてしまいます。
第4の太陽の時代
第4の太陽の時代が滅んだのち、新たな人間を創造するため、ケツァルコアトルは死の世界へと赴き、そこで冥界の支配者との知略戦も繰り広げます。
第5の太陽の時代
第5の太陽が創造された後、その太陽に神々の血を捧げる役割を担ったこともある。
また、第5の太陽が作られる以前にトウモロコシを人間の食料として定めたのもケツァルコアトルである。
創造主になっていたり、破壊者になっていたりと、ケツァルコアトルはいろんな顔をもっていますね。
オッドアイ
普段は糸目のルコアさん。
目を見開くと実は「オッドアイ」なんです。
右目は緑。
左目は紫。
緑と紫は相反する色。
つまりは二面性。
ルコアさんのオッドアイは神話での創造と破壊、生と死を表しているのかもしれないですね。
ケツァルコアトルス
中生代の終わり、白亜紀末の大量絶滅期の直前の時代を生きていた翼竜ケツァルコアトルス。
その名称はケツァルコアトルが由来みたいですね。
ちなみにケツァルコアトルという名の小惑星も存在するみたいですね。
まとめ
ルコアさんの元ネタ、ケツァルコアトル。
なかなか凄い神様でしたね。
でも、お酒で失敗したりするところなんか、何だか親近感がもてたりもします。
破壊者だったり創造主だったりと、ルコアさんの記憶改竄や時間逆行などのチート的な能力をもっているのも何だか納得。
そう言えば天と地を行き来できるトリックスターとも言われていますね。
豊穣の神、文化の神、元神、 幻霊鳥、金星人、いろんな呼ばれ方をしていますが、いったいどれが本当の姿なのでしょうか?
ルコアさんは間違いなくサキュバス、いや、ただの痴女だと個人的には思います。
モンスターでの、ケツァルコアトルの方もファンタジー作品では、大体の作品に登場するくらい、知名度があり人気者みたいですね。
どのケツァルコアトルも魅力的ですが、やっぱりボクの中ではルコアさんが一番魅力的ですね。
それでは。